ウメ(梅)

ほころぶつぼみに、長かった冬の終わりと待ちわびた春の訪れを
感じる梅の花。「サクラ切る馬鹿 ウメ切らぬ馬鹿。」と言われるように、樹勢が強く狭い庭にも適した梅は、どんどん剪定を行う事で花付きが良くなります。
中国中部原産。日本への渡来は古く奈良時代とされ、万葉集の歌に多く詠まれています。東北以南から九州に分布。
数多くの園芸品種があり、様々な花姿と果実を楽しむ事のできる花木です。

科名 :バラ科の落葉小高木
樹高 :5~10m
花期 :2~3月
実熟期:6月

[植え方]
ウメの品種はとても多く300種ほどとされていますが実際のところは不明で、
形や花等の種類によって系統分類されています。

杏性 :豊後性に似ているが、それよりも全体的に小さめで、葉に細毛が無い。花は淡紅色が多く、晩生。
難波性:野梅から変化した系統。花は白色が多く、花弁が丸い。ほとんどが八重咲き。晩生。
紅梅性:花の色に関係無く、枝を切ると髄が紅色であるもの。枝は細め。
紅筆性:紅梅から変化した系統。枝が上向きで、蕾の先が筆の穂先のように尖り赤くなる。
豊後性:他の系統と比べ枝が太く、細毛のある丸く大きな葉が特徴。
野梅性:山野に自生しているウメの系統。丈夫で小枝が多く、小ぶりの葉をつける。花は白色の一重が多く、
良い放香がします。

落葉後の12月~2月頃、日当たりの良い場所に大きめの植え穴を堀り、完熟堆肥や腐葉土をたっぷりと
すき込んでから、やや高めに植え付けるようにします。根の活着を良くするために、支柱は必ず必要です。

[剪定・整枝]
「サクラ切る馬鹿 ウメ切らぬ馬鹿」という諺の通り、サクラの強剪定は花付きを悪くし、防腐処理を
怠ると切り口から腐朽菌が侵入し枯れやすくなる事に対し、ウメは太い枝を剪定する事で、樹姿が整い古い枝にも沢山の花が付くようになります。

剪定は年3回。剪定の善し悪しが花付きに影響します。
《花後》 開花後の3月末頃に、今年咲いた長い枝を2~3芽残して切りつめます。
《夏》 花芽の分化期は8月頃で、今年伸びた新梢の葉腋に翌年の花芽を付けまので、実が成り終わり新梢がぐんぐん伸び始める梅雨から夏の間は、ひこばえや徒長枝を切り取る程度とし、夏の強い剪定は避けます。
《冬》 12~1月頃、整姿を目的として混んだ枝を間引き、強く伸びた徒長枝のみ3~4芽残して切りつめます。

[肥料]
冬期(12~1月)に寒肥として、樹冠の下に数カ所穴を堀り、腐葉土や堆肥と鶏糞を混ぜ合わせたものをたっぷりと埋め込みます。
開花後に芽出し肥として、窒素分をやや多く含む化成肥料を蒔きます。
8~9月頃、油粕と骨粉を根元に少量施します。

[病害虫]
病害虫の発生が多く、病気ではかいよう病・黒星病・灰色かび病・炭そ病・うどんこ病などがあり、各病状に応じて処置します。
害虫では、カイガラムシとアブラムシによる被害が多く見られる。カイガラムシ類は、冬期間にマシン油剤を散布し越冬虫を殺し、幼虫ふ化期はスミチオンやカルホスを散布します。少数であれば、ブラシではぎ落としても良い。アプラムシ類には、オルトランを散布。また、春から定期的にオルトラン粒剤を根元に蒔くと、予防を兼ね効果も持続します。

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