ヤマボウシ(山法師)
東北以南の本州・四国・九州・沖縄に分布しているヤマボウシは、初夏に白い花を咲かせ、秋は実と紅葉を楽しむことが出来る、和風・洋風どちらの庭の景にも合う樹木です。
花びらのように見えるのは、4枚の大きな総包で、その中心の25~30個集まった緑色の部分が花です。
この球形の集合果が、秋には直径1~1.5cmに赤く熟し、甘く美味しい果実となります。
総包の白色が基本種で、このほか、淡紅色のベニバナヤマボウシや、淡黄色のキバナヤマボウシ、矮性白花のミルキーウェイなどがあります。耐寒性に強く、半日陰のような場所でもよく育ちます。
科名 :ミズキ科の落葉広葉中高木
樹高 :5~10m
花期 :5~6月
実熟期:9~10月
[植え方]
強い西日の当たる場所は避け、半日陰または日なたに植えるとよく育ちます。
春または秋に購入した、根巻き苗やポット苗を根鉢よりやや大きめの植え穴を堀り、完熟堆肥や腐葉土たっぷりとすき込み、腐食質に富んだ肥沃な土壌に植えます。深植えは厳禁。支柱は必ず必要です。
根元がグラグラした状態では根が伸びだせないので、八ツ掛けまたは二脚鳥居支柱をして下さい。
[整枝・剪定]
樹形は自然に整うので必要ありませんが、込みすぎた場合は、不要な枝を付け根から切り落とします。
剪定の時期は、落葉後新芽が出る前までが適期です。
強剪定は避け、自然の樹形で育てた方が、花つきが良くなります。
[肥料]
2月頃、株のまわりに化成肥料を少量施します。
知ってお得!なヤマボウシ酒を作ろう♪
「え~!ヤマボウシの実って、食べれるの?」
初めて知った方はみなさん驚かれますが、そうです!ヤマボウシの実は食べられます。
富山はちょうど果実が色づき始めた頃。生でももちろん食べられますが、お勧めは果実酒です。
作り方はとても簡単です。
・ヤマボウシの果実 500g~1kg
・氷砂糖 200g
・ホワイトリカー 1.8リットル
赤く色づいた実1kgをきれいに水洗いし、ザルなどにあけて水気をきちんと切ります。
果実酒用の瓶に、氷砂糖200g、ホワイトリカー1.8リットル、ヤマボウシの果実を入れて完成です。
冷暗所で保管し、3ヶ月後位から飲むことができます。
実は1年経ったら取り出して下さい。
滋養強壮の効能があるヤマボウシ酒。今年豊作な方は、ぜひ挑戦してみて下さい。