名前の通り、枝が3つに分かれるミツマタ。その1本の枝がまたまた3本に分岐します。富山県はちょうど今からが開花。
まだ新芽が展開していない前年枝の先端に、下向きに咲く可愛い半球状の花序を付けます。良い香りを放つ黄金色のミツマタは中国原産。アカバナミツマタは赤花の園芸品種です。
樹皮の繊維が丈夫なため、現在も和紙や紙幣の原料として広く利用されています。
 
科名:ジンチョウゲ科の落葉低木
樹高:1~2m
花期:3~4月
 
 
 
 
[植え方]
中国原産のミツマタ(三又)は、もともとは製紙用の原料として日本に渡来し、丈夫な樹皮は紙幣や
和紙の原料として使用されています。また、庭木としての鑑賞価値も高く、半球状に咲く花の美しさや芳香、
そして名前の由来通り、枝が3本に分かれるユニークさから、弊社販売店グリーンショップでも入荷後即完売
してしまう、人気の樹木です。黄花のミツマタを購入後、その魅力から翌年赤花を購入される方が多いのも
頷けます。花の内部が赤いアカバナミツマタは園芸種で、内部が黄金色のキバナミツマタが在来種です。
樹高1~2mとコンパクトサイズで、3本に分岐することにより、玉仕立てのような樹形に自然に整います。

一日中日が当たる水はけの良い場所に、根鉢よりやや大きめの植え穴を堀り、完熟堆肥又は腐葉土を
たっぷりとすき込み植え付けます。よほど風あたりの強い場所で無い限り、支柱は必要ありません。
また、鉢植えでも栽培可能ですが、なるべく大きめの鉢を選び、2年に一度植え替えが必要となります。

[剪定・整枝]
放任して育てても自然に樹形が整うため、剪定は必要ありません。
7~8月頃には花芽を形成しているので、夏の剪定は花芽を切ることになるので注意が必要です。
込み入った枝を間引く場合は、花後すぐに行うことが大切になります。

[肥料]
1~2月頃、寒肥として株の周囲に完熟堆肥+鶏糞を混合させたものをすき込みます。

[病害虫]
病害虫の発生はほとんど無く、かつ剪定の必要も無く、たいへん育てやすい樹木です。

落葉後すっかり寂しくなった庭に、ひときわ目立つ真っ赤な実。
晩秋から色づき始めたクロガネモチの実は、早春までの長い間、
私達の目を楽しませてくれます。
雌雄異株。本来、東北南部以南で栽培可能な常緑樹ですが、厳冬の北陸では新芽が開く直前に前年葉が全て落ちます。
 
科名 :モチノキ科の常緑高木
樹高 :10~20m
花期 :5~6月
実熟期:11~翌年2月
 
 
 
[植え方]
別名:フクラモチ、フクラシバとも呼ばれるクロガネモチは、同属のモチノキとともに、
庭の主木として古くから用いられている樹木です。その年に伸びた枝と葉柄が
黒みかがって見えることから、黒鉄黐の名が付きました。雌雄異株ですが、数キロ先の
雄株ともよく結実し、11月頃雌株は直径6mmほどの球形の実を赤熟させます。また、
クロガネモチは本来常緑樹なのですが、富山県では翌春新芽が動き出す直前、古葉を全て落とします。

樹高10~20mとたいへん大きく成長します。
日なた又は半日陰の単植できる広いスペースに、大きめの植え穴を堀ります。
湿度の高い土壌を好むので、完熟堆肥又は腐葉土をたっぷりとすき込み植え付けます。
根の活着を良くするために必ず支柱をします。

幼苗を購入した場合、しばらくは鉢植えでも栽培可能ですが、なるべく大きめの鉢を選び、
いずれは庭への移植が必要となります。
鉢植えから→庭へ、庭から→庭へ、クロガネモチを移植すると、移植後に葉を落とすことがあります。

[剪定・整枝]
自然の樹形を楽しむために、強い剪定はせず放任して育てます。
伸びすぎて樹形を乱す枝は、2~3月頃に枝元から切り落としますが、
冬期間に剪定をすると雌株の場合、花芽も切ることになります。

[肥料]
・冬と秋の年2回、実付きを良くするために、株の周囲に丸く溝を堀り、
鶏糞+骨粉を混合させたものを埋め込み、根の周りを完熟堆肥でマルチングします。

[病害虫]
クロガネモチは病害虫の発生が少ない樹木ですが、樹勢が衰えるとカイガラムシが大量に発生することがあります。孵化したばかりの幼虫は、スミチオン等の薬剤散布。
成虫になり殻を形成すると、薬剤は全く効果が無いので、樹幹をブラシでこすり剥ぎ落とします。

枝先から長く伸びた花穂が風に揺れ、言い知れぬ香りを放つブッドレア。直径1cmほどの小花が密生した円錐形の花序は、初夏から錦秋まで美しく咲き続けます。
中国原産。明治中期に渡来し、放香に誘われて蝶が集まることから、別名「バタフライブッシュ」とも呼ばれています。
自然の樹形を楽しむブッドレアは、イングリッシュガーデンに欠かせない人気の樹木です。
 
科名:フジウツギ科の落葉低木
樹高:1~2m
花期:7~10月
 
 
 
 
[植え方]
直径1cmの小さな花が集まり、長さ20cmほどの大きな房状の花を初夏から秋まで、次から次へと開花させる
ブッドレア。甘い香りを放つので、気付くと蝶が留まっています。
花色は淡紫色が一般的で、その他に白色・濃い紅紫色・ピンク色などの園芸品種があり、
イングリッシュガーデンのワンポイントに欠かせない樹木です。樹高は2m程度ですが、細かく分岐した枝先に
花芽を付けるので、なるべく単植とし自然の樹形を楽しみます。北海道を除く地域で栽培可能です。

日当たりの良い肥沃な土地で、且つ単植できるやや広めのスペースに、大きめの植え穴を堀ります。
その植え穴に、完熟堆肥又は腐葉土をたっぷりとすき込みます。
根が粗いので、ポット苗の場合はなるべく根鉢を崩さないように、注意して植え付けます。
よほど風当たりが強い場合を除き、支柱は必要ありません。

鉢植えでも栽培可能ですが、生育が非常に早く、小さな鉢では水切れによる水枯れを起こしやすいので、
大きめの鉢を選びましょう。初夏から秋にかけての生育期間中、朝夕2回の水やりが必要です。
庭植えの場合も、植栽後しばらくは灌水を行い、夏は1日1回たっぷりと水を与えます。

[剪定・整枝]
自然の樹形を楽しむためにも、あまり剪定はせず放任して育てます。
ただし、大きく伸びて邪魔になった枝を強く切り詰めたい場合は、3月上旬頃に行います。
冬期間の剪定は、花芽も切ることになるので、注意が必要です。
また、開花中は花がらを早めに摘み取るようにすると、株の消耗を防ぎ次々と綺麗な花を咲かせてくれます。

[肥料]
・寒肥として落葉後、株の周囲に丸く溝を堀り、完熟堆肥と鶏糞を混合させたものを埋め込みます。
・6月、根元に化成肥料を適量ばら蒔きます。

[病害虫]
春から秋にかけて、カミキリムシの幼虫であるテッポウムシが、幹から侵入することがあります。
テッポウムシが樹幹内に侵入すると、株のまわりにの土に幼虫の糞が排出され、小さなおがくずの山のように見えます。成虫のカミキリムシを見つけたら捕殺。幹に産んだ卵を見つけたらつぶし、小さな穴と虫糞を見つけた場合は、ダイアジノンを適量注入して中の幼虫を殺します。

連日猛暑のなか、次々と花を咲かせる夏バテ知らずのムクゲ。
開花する花木が少ない夏、色鮮やかに庭を演出します。
中国原産。夏の暑さにも冬の寒さにも強く、丈夫で育てやすい
ムクゲは、韓国の国花にもなっています。
(写真は祇園小町)
 
科名:アオイ科の落葉低木
樹高:2~4m
花期:7~10月
(写真は宗旦)
 
 

[植え方]
遠くからでもムクゲと分かる特徴のある花は、残念ながら1日でしぼんでしまいますが、夏から秋の長い間、
次から次へと開花します。1日花であるにもかかわらず、途切れることなく咲き続けられるのは、
春から夏にかけて伸びる枝の節ごとに、花芽を形成させるからです。初夏から出回る小さめのポット苗でも、
上手に育てるとその年から花を楽しむことが出来ます。一重咲き・半八重・八重咲きなど数多くの園芸品種が
あるので、好きな花を選んで購入されることをお勧めします。

日当たりと風通しが良く、且つやや広めのスペースが取れる場所に、大きめの植え穴を堀ります。
土質はあまり選びませんが、完熟堆肥又は腐葉土をすき込み、根鉢を崩さないようにして植え付けます。
支柱は特に必要ありません。

鉢植えでも栽培可能ですが、生育が早く根詰まりを起こしやすいので、鉢で育てる場合は、
2回りほど大きい鉢を選びます。また生育期間中、うっかり水やりを忘れ水切れを起こすと、
花芽の形成に影響することはもちろん、樹勢が衰えアブラムシなどの害虫が発生しやすくなります。
特に鉢植えは、夏の開花中も注意が必要です。庭植えの場合も、植栽後しばらくは灌水を行い、
夏は表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。

[剪定・整枝]
ムクゲは強く切り詰めても、たいへん丈夫な花木です。
切ったどの枝からも萌芽し、そして、その年伸びた枝に花芽を形成するので、落葉後(12~3月)剪定しても花芽を失うことはありません。毎年、伸びた枝を3節ほど残し、コンパクトに仕立てるよう剪定し、樹形を保つことが大切です。
そのまま放任して育てていると、すぐに大株に成長し、庭のなかで必要以上に場所を取ってしまいます。
大きくなった株は、思い切って太い枝を切り詰めましょう。

[肥料]
・7月と9月の各1回、緩行性の化成肥料を適量、株元にばらまきます。
・寒肥として落葉後、樹冠に添って数カ所穴を堀り、油粕を埋め込みます。

[病害虫]
植え込み後に水切れを起こすと、アブラムシが発生することがあります。
花芽に付いたアブラムシは分かりやすいので、見つけ次第、薬剤散布をしましょう。

枝先に垂れ下がるほど大きな円錐形の白花を付けるカシワバアジサイは、梅雨で濡れた緑の庭を美しく彩ります。
葉の形が柏の葉に似ていることから名付けられ、秋には紅葉します。北アメリカ東南部原産。
八重咲き・一重咲きの園芸品種があります。
和風・洋風どちらの庭にもよく合い、初夏の花姿と秋の紅葉、
二度楽しめる紫陽花です。
 
科名:ユキノシタ科の落葉低木
樹高:1~2m
花期:6~7月
 
 
 
 
[植え方]
東向きでやや日陰の湿潤な場所に植えると、大きく見応えのある株に成長します。
鉢植えでも容易に栽培可能ですが、2~3年に一度、一回り大きな鉢に植え替える必要があります。
一重咲きの「スノークイーン」、八重咲きの「スノーフレーク」の園芸品種が一般的。
花期が終わりに近づくと、白い花が徐々に赤く色づきます。
春から初夏に、半日陰の場所に大きめの植え穴を堀り、完熟堆肥や腐葉土をたっぷりとすき込んでから植え付けます。支柱は不要です。

[剪定・整枝]
成長しても2mほどの低木なので、放任して自然の樹形を楽しみます。但し、放任せず
小さく仕立てたい場合は、真夏に枝先に花芽が形成されるため、花後すぐに剪定を行うことが大切です。

[肥料]
湿潤な土地を好むので、腐葉土や堆肥等で根元をマルチングすると効果的です。
また花後、樹冠に添って丸く溝を堀り、油粕、骨粉、鶏糞を混ぜ合わせたもの埋め込みます。

[病害虫]
病害虫に強く、特に無し。

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