花が咲いていないのに実が成るように見える事から「無花果」と書きますが、実際は新梢の葉腋に付いた緑色の花のうの内側に、咲けない花が多数付いています。
この花のうが秋に成長し、果のうとなり、暗紫色に熟して美味しく食べることができるのです。
雌雄異株。一般に栽培されているのは雌株なので、果実は成っても種子は出来ません。西南アジア原産で日本へは寛永年間に渡来し、色々な品種が広く栽培されています。
 
科名 :クワ科の落葉小高木
樹高 :2~4m
実熟期:7~10月
 
 
 
 
[植え方]
北海道を除く広い場所で栽培可能なイチジク。
漢字で「無花果」と書き、ちょうど今の季節スーパーなどでよく見かけます。販売されている果実の
ほとんどが“桝井(ますい)ドーフィン”という品種で、甘みが強く果実が大きいので全国的に最も多く
栽培されています。果実をもぎ取ると切り口から出る白い液には、フィシンというタンパク質を
分解する酵素が含まれています。土壌はあまり選びませんが、生育期間中の夏に灌水を十分行える
場所に植える事が大切です。庭植えの場合、広がる枝張りを考慮し、周りの樹木と間隔を取る
必要があります。畑も同様で、数本まとめて植栽する場合は、少なくとも3mは離して下さい。

[剪定・整枝]
剪定や整枝は特に必要ありません。
枝が混んできた場合は、落葉中の休眠期に枝を間引く程度とし、なるべく放任して育てます。
ただしあまり高くすると、上のほうに付いた実が取りづらく手間が掛かります。
低く育てたほうが管理しやすいので、思う高さで幹を切り芯を止めます。

[肥料]
12~2月頃、元肥として株の周りに穴を掘り堆肥や腐葉土をすき込みます。
樹高30cm~50cm程度の接木苗を購入すると、約3年目位から実が成り始めます。

木登りの得意なサルでさえ滑るという事からその名の付いた、
滑らかですべすべとした樹皮が特徴のサルスベリ。
中国南部原産で、日本には江戸時代以前に渡来しました。
東北南部以南の本州・四国・九州で栽培可能。品種改良が盛んに行われているため、最近は様々な花の色のサルスベリを見かけるようになりました。
鮮やかな花を長期間咲かせるサルスベリは、
真夏の青い空によく映えます。
 
科名 :ミソハギ科の落葉小高木
樹高 :3~9m
花期 :7~9月
実熟期:11月
 
 

[植え方]
夏の花の少ない季節に、庭に彩りを与えてくれる重宝な花木。漢名の「百日紅」は長期間咲き続けることから。
和風・洋風・雑木の庭など、どのような庭にもよく合いますが、花房の美しさと共に薄く剥がれ落ちる
独特の幹肌を楽しむ為に、混植を避けます。秋に熟す実は、直径約7mmの球状。乾燥する場所や日陰に
植えると、次第に葉に元気がなくなり樹勢が衰え花付きが悪くなり、アブラムシの吸収加害による
すす病の併発や、うどんこ病など病害虫が発生しやすくなります。日当たりの良い湿潤地を選び、
根鉢より大きめの植え穴に、完熟堆肥や腐葉土等をたっぷりとすき込み、腐食質に富んだ土壌に
やや高めに植えつけます。必ず八ツ掛け支柱をして下さい。

[剪定・整枝]
放任しておくと小枝を多数出し、花房も小さくなってしまいます。
サルスベリの花芽は、新梢の先に形成されるので、落葉後の12月~翌年2月頃までの間に、
思い切りよく太い枝を切りつめます。強剪定を続けると、数年で枝先がコブ状になりますが、
出来たコブも切り落としてかまいません。

[肥料]
1~2月頃寒肥として、株の周りに穴を掘り堆肥や腐葉土、鶏糞、油粕を埋め込みます。

[病害虫]
《アブラムシとすす病》
梅雨から夏頃に多く発生。葉裏や花房、小枝や樹幹に吸汁性害虫のアブラムシが群生すると、
樹勢は著しく衰え、これに伴いすす病を併発します。すす病を防除するには、
寄生しているアブラムシを駆除する事が大切です。夏は早朝か夕方の涼しい時間帯に、
オルトラン等の薬剤散布をします。

少し離れてみると、まるで煙のように見えることからその名の付いた、不思議で面白い花姿のスモークツリー。
6月頃、枝先に付けた小さな黄緑色の花が咲き終わり、その後伸びた花柄(かへい)部分の毛が、長く伸びて煙のようにフワフワ見えるのです。中国中部から南ヨーロッパにかけて分布する落葉低木。
日本には明治の初め頃渡来し、現在はシンボルツリーとして人気の高い樹木です。羽毛状の花序が白色の他に、赤紫色のグレースやピンク色のピンクボールなどの品種があります。

科名:ウルシ科の落葉小高木
樹高:5m前後
花期:6~7月

[植え方]
北海道を除く広い地域で植栽可能。
個性的な花姿が魅力的なので、最近はシンボルツリーとして、とても人気ある樹木です。
別名ハグマノキ(白熊の木)の由来は、羽毛状の花序がヤクの尻尾の毛で作る払子(ほっす)という
法具に似ていることより。病害虫の発生がほとんど無く、土壌を選ばす、やせ地や半日陰のような
場所でも育ちます。ただし、シンボルツリーとして大きく育てる為には、日当たりが良く且つ適度な湿潤地に
植えましょう。根鉢より大きめの植え穴を堀り、完熟堆肥や腐葉土等をたっぷりとすき込み、
腐食質に富む保水性のある土壌に植え付けます。樹高1mほどの小さな苗木を購入された場合、
支柱はとくに必要ありません。

[剪定・整枝]
あまり手をかける必要が無く、むしろ自然の樹形で育てますが、樹勢が強い樹木なので、
枝が込みすぎた場合は強剪定も可能です。
落葉後の冬期間の間に切り戻します。

[肥料]
寒肥として1~2月頃、株の周りに穴を掘り、堆肥や腐葉土、鶏糞、油粕を埋め込みます。

花の少ない梅雨から夏にかけて、椿によく似た白い花を咲かせるナツツバキは、どのような庭にも調和する落葉高木です。東北南部以南、四国、九州に広く分布。
別名シャラノキは、三大霊樹の一つである沙羅双樹と間違い付いたと言われています。
葉も花も小型のヒメシャラは同属で、その他、ヒコサンヒメシャラが日本に自生しています。純白の花の美しさもさることながら、咲く間際の丸く膨らんだ繻子のような蕾や、成長すると薄く剥がれる滑らかな樹皮も魅力の一つです。
 
 
科名:ツバキ科の落葉高木
樹高:10~15m
花期:6月~7月
 
 
 
[植え方]
北海道を除く広い地域で植栽可能。和風・洋風・雑木の庭など、どのように庭にもぴったり合う長く人気の樹木です。花の少ない梅雨から夏に、数輪ずつ長く開花。直径6~6cmの5枚の花弁の縁に細かな鋸歯がある。
また、成長すると古い樹皮が剥がれ、サルスベリによく似たまだら模様の幹肌となる。ナツツバキの実実は2cmほどの木質卵型で、熟すと5つに裂ける。日当たりの良い湿潤地を好むので、乾燥する場所に植えると次第に樹勢が衰えます。根鉢より大きめの植え穴を堀り、完熟堆肥や腐葉土等をたっぷりとすき込み、腐食質に富んだ且つ保水性のある土壌に植えます。
根元がグラグラした状態では根が伸びないので、風で倒れないように必ず支柱をして下さい。

[剪定・整枝]
自然の樹形で育て、強剪定は避ける。枝が込みすぎた場合は、落葉後の冬に付け根から切り落とし整枝します。
ただし、花芽はその年に伸びた新梢の葉腋に形成されるので、
冬に剪定を行うと花芽も切る事になるので注意が必要。

[肥料]
1~2月頃、株の周りに穴を掘り堆肥や腐葉土を埋め込み、腐食質に富んだ土壌を保つよう心がける。

5月の日ざしが降り注ぐと、なぜか空間がパッと明るく照らし出されているように感じる、黄金色のヤマブキの花。
細くしなやかな枝が風に揺れる様子は、華やかさの中に安らぎを与えてくれます。
北海道、本州、四国、九州に分布する落葉低木。
山地の沢沿いなどに自生し、公園や庭など広く植えられています。花びらが八重のヤエヤマブキ、葉に白い斑が入るフイリヤマブキ、細い花弁のキクザキヤマブキ、別属では白花のシロヤマブキが
あります。
 
 
科名:バラ科の落葉低木
樹高:1~2m
花期:4月~5月
 
 
 
 
[植え方]
ゴールデンウィーク頃、山吹色の鮮やかな花が、風でしなやかにそよぐヤマブキは、
病害虫の発生がほとんど無く、丈夫で手間の掛からない樹木です。
昔はどこでも見かけたヤマブキですが、最近は個人の庭であまり目にしなくなりました。
もともと山の谷川沿いに自生しているので、植え付け場所は西日の当たらない腐植質の湿潤地が良く、
大きめの植え穴を堀り、完熟堆肥や腐葉土たっぷりとすき込んでから植え付けます。
根元から細い幹が多数群がって生えるため、支柱は必要ありません。

[剪定・整枝]
地下茎を伸ばして増え、樹高1~2mぐらいに成長しますが、はじめは緑色だった幹や枝は次第に木質化し、
約3~4年で枯れるので、冬期間に枯れた枝を切り取ります。また古い株を更新させるため、4年に一度程度、
花後の6月頃に地際から20cmほど茎を残して、思い切ってばっさり切りつめます。

[肥料]
2月頃、株の周囲に腐葉土をたっぶりと敷きます。

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