ナンテン(南天)

「難を転ずる」に通じることから、縁起の良い木として正月飾りやお祝い事などに用いられているナンテン。
誕生祝いなどの記念樹にぴったりの樹木です。
本州中部以西、四国、九州に分布し、梅雨頃に茎の先に付ける円錐花序の白い花は、11~12月頃赤く熟します。
たわわに実った真紅のナンテンは、殺風景になりがちな冬の庭に赤いアクセントをつけます。
のど飴などでよく知られている実は咳止めの効能があり、また葉はうがい薬や入浴剤として利用されています。
 
科名 :メギ科の常緑低木
樹高 :1~3m
花期 :5~6月
実熟期:12~1月
(写真はシロミナンテン)
 
 
[植え方]
比較的病害虫の発生が少なく育てやすい樹種です。
日陰や半日陰でも育つため陰樹として扱われていますが、たくさんの実を付けさせるには、
西日の当たらない日なたに植える事が大切です。ひどく乾燥する場所は避けて、
植え穴に完熟堆肥や腐葉土たっぷりとすき込み、腐食質に富んだ土壌に植えます。
一本の幹が細い株立ちのナンテンは、数株まとめて植えたほうが、結実が良くなります。
支柱は不要。鉢植え栽培も可能です。

[整枝・剪定]
放任すると3m位まで成長しますが、庭木としては2mほどまでが適当な高さです。
伸びすぎた古い枝や細い枝は、夏に付け根から切り落とし剪定します。また、実をつけた枝は
翌年開花しないので、お正月前の生け花用に利用する際、低く切りつめると良いでしょう。

[肥料]
窒素過多になると実つきが悪くなります。2月に根元の周囲に溝を掘り、
完熟堆肥と鶏糞を混ぜ合わせたものを埋め込み、8月下旬に過リン酸石灰を施します。

[品種]
ナンテンは常緑樹ですが、冬から早春にかけて葉が赤くなる傾向があります。
果実が黄白色で葉は緑色のままのシロミナンテン、葉が小さく楕円形で花材として人気の高いシナナンテン、
紅葉の美しいオタフクナンテン、細い糸状の葉が特徴のキンシナンテン、果実が淡い紫色のフジナンテン、
橙色に熟すウルミナンテンなど、多くの園芸品種があります。

[殖やし方]
挿し木または実生で殖やせます。
挿し木は、3月中旬~下旬に、前年の生枝かそれより古い枝を15cm程度に切り、鹿沼土(小粒)に
半分ほど挿します。約3カ月で発根が確認できます。実生は、果肉を取り除いた種子を乾かさないように
注意して冷蔵庫に保管し、3月下旬頃蒔きます。発芽から開花まで5年ほどかかります。

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